「なんだかんだで、あっという間だったな……」 先日、息子の中学校卒業の日を迎えました。
我が家は中高一貫校に通っているため、校舎も変わらなければ、仲の良い友達ともそのまま。正直、親子ともに「卒業」という切実な実感はあまりありません。形式的には終業式がそのまま卒業式を兼ねているような、どこか不思議な節目の日となりました。
映画のような3年間を振り返って
式典の後、私は初めて高校進学に向けての保護者会に参加してきました。 そこで驚いたのが、先生方が用意してくださった3年間の振り返り動画です。入学したての幼い顔つきから、声変わりをし、体つきも逞しくなった現在の姿まで。まるで一本の映画のようにドラマチックに編集された映像を見て、「ああ、この子たちはこの3年間で、こんなにも大きく成長したんだな」と、改めて胸が熱くなりました。
そもそも、受験の時に説明会に参加して、この学校に合格したら最高だなと思ったのもこないだのような感覚なのに、もう3年も経ってしまったのかと思います。息子もなんとなく受験勉強をしていて、目標もブレブレだったのに、興風祭を見学して、急に早稲田中学に入りたいと言い出して、無理ではないけど、相当に頑張らないと無理だよ。第一志望として頑張れ!と言っていたのがこないだに感じてしまいます。
それが、感動に浸る間もなく、これからの「高校生活に向けた親の覚悟」という、身の引き締まる話題へと移ります。
最初の大きな壁「文理選択」
先生から告げられたのは、高校1年生の9月に訪れるという最初の大イベント。それは「文系か理系か」の選択です。 「一度決めたら、原則として変更は絶対にできません」という先生の言葉に、会場の保護者の間にもピリッとした緊張感が走りました。15歳や16歳で、その後の人生を左右しかねない決断を迫られる。これは確かに、親子にとって大きな試練になりそうです。
親の役割は「コントロール」ではなく「演出」?
特に印象的だったのは、先生からの親へのアドバイスでした。 「今の時代、文系じゃ就職できないから理系にしなさい!」と、親の価値観を無理やり押し付けてしまうケースが少なくないそうです。しかし、本人が納得せずに決めてしまうと、後に困難にぶつかった時「親のせいでこうなった」という悲劇を招きかねません。
先生はこう仰いました。 「もし親として進んでほしい方向があるのなら、外側からじわじわと心を動かし、本人が『自分の意志でこっちに決めた』と思えるように演出してください」と。
なるほど、正面からぶつかるのではなく、北風と太陽のように、本人のやる気を引き出すのが親の高度なテクニックなのだなと、深く納得しました。
我が家の戦略と、尽きない悩み
現在、我が家では「推薦入試」を視野に入れています。そのためには、得意科目だけでなく、全科目の評定平均をしっかり維持することが当面の目標です。
息子は数学が得意なので、素直にいけば理系かな?と思う一方で、理系はやはり激戦区。戦略的に文系に舵を切るべきか、それとも本人の適性を貫くべきか……。先生の話を聞いた後では、より一層「どうアドバイスすべきか」という問題が難しく感じられます。
中学校生活が終わり、次は「大人」への階段を登り始める高校生活。 親として、出しゃばりすぎず、それでいてしっかりとした「外側からの演出」ができるよう、私も覚悟を決めて見守っていこうと思います。

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